

担当している利用者さんから、いつも暴言や人格否定をされて
とてもつらいんです。
それは自覚されている以上にストレスがかかっていると思いますよ…。
もしも可能でしたら、具体的にどんなことを言われるのか教えていただけますか。

「お前のやってることなんか何の意味もない」 などと言われます。
当然ですが、嫌がらせなんてしたことは一切ありませんし、
ずっと傾聴や共感につとめてきました。
相手が利用者=お客さんということで
難しくなってる部分もありますよね。

誰もが嫌がるので変えてもらえません。
やめようかと思ったんですがこの仕事を続ける限り、
同じことは起こり得るので、何とか乗り越えようと
勇気を出してご相談させてもらったんです。
お聞きしている限りお仕事自体はお好きで誇りを持ちのようですので、
健康な心でお仕事が継続できるようにできるといいですよね。

心の守り方や対応する方法などが分かって楽になりたいです。
こちらの記事では↓
怒られてしまったことが人格否定のように感じてしまうということに関して書いたのですが、
今回は実際に一方的な人格否定にあってしまっているということに関してのお話です。
ちなみに、動悸や息苦しさなどの身体の反応もあるようですので、こちらもご参考になるかと思います。
人格否定されることがつらいのは当たり前なのだけど、
それを少しでも楽にするにはそれに対する感情をいかに解放していくか、
暴言に無意識的に同意してしまうのをいかに和らげていくかがカギになります。
ここからくわしくお話をしていきまので、最後までお付き合いいただければ幸いです
感情を安全に出していけるように
私もかつて接客業やっていた時にクレーマーから罵倒され人格否定をされたことがあります。
「お前はいい歳してその程度か。」
「お前よりバイトの方がマシだ。」
「仕事向いてないからやめろ。」
とか散々酷いことを言われました。
あの言葉にならない胸焼みぞおちの奥のマグマのような熱く
ドロドロした気持ちは何年も経った今でも蘇ってきます。
こうして書いていてもまだ胸がムカムカとしてきますね(笑)
だから、あなたの怒りも悔しさも悲しみも本当によくわかります。
よくここまでガマンしてきましたね。
相手とトラブルを起こすことなくやり過ごしてきたあなたはとても立派です。
自分を誇っていいと思います。
まず一番最初に言っておきます。
自分の人格を否定されてつらいのは当たり前です。
腹も立ちます。悲しくて泣きたくもなります。
生物としてこの世に存在する以上、どうにかして生きていこうという思いは
本能として持っています。
そして人間というのは社会で生活する動物ですから、
人格を否定される=自分が存在する価値や意味を否定されるということは、
生きるという本能を否定されるのと同じことだからです。
だから、その感情をガマンして抑えつけなくてもいいのです。
自分が感じている感情は素直に認めていいんですよ。
ただ、実際に現場で感情を爆発させて行動を起こしてしまったら、
人生が台無しになってしまいます。
他人の人格を否定してくるような程度の低い人間の挑発に乗って、
損をするなんて馬鹿らしいじゃないですか。
だからまずは自分の感じていることを、紙に書き出すことから始めてみませんか。
頭の中でぐるぐると回っている思いを外に出すだけでもだいぶすっきりするものです。
そして、その思いを客観的に見る事も出来るようになります。
感情を外に出してみるというのはカウンセリングでも始めの方のステップでよく行います。
ちょっとしたお芝居のようなやり取りをしたり、
感情すら分からなくなってるような場合はこちらが肩代わりして出してみたりします。
そうそう、紙に書き出してみるときはどんな状況で、
何を言われたか、その時どんな感情が湧いてきたか(怒り?悲しみ?屈辱?etc…)、
そして何を考えたか。こういったことを分けて書くといいですよ。
これもカウンセリングでクライアントさんの状態を整理する時に
定番としてよく使います。ぜひ試してみてくださいね。