
実はわりと最近のある時期、数週間ほどガチのうつ状態になってました。
今回はそのことについてシェアしようと思うのですが…
はっきり言って現役のカウンセラーがうつ状態になりましたって恥ずかしいし、
そんな奴がカウンセラーやるなって言われそうで、お客さんからの印象も悪くなりそうで、
はっきり言ってこういうこと書くのってついさっきまでかなり抵抗ありました。
まあでも、そこそこ心のことを勉強してきたおかげで、
うつ状態でありつつも自分の状態を分析できるし、
現役でカウンセラーやってる人が記憶が新鮮なうちに
自分の調子の悪さを語るというのは普通やらないでしょうし、
そこそこ貴重な情報提供なるんじゃないかなと思いましたので、
ちょっと勇気を出していろいろカミングアウト(というほどでもないですが)してみることにします。
振り返ってみると、心の仕組みから見直すとこんなことが起こっていたなあとか、
うつ状態にまで落ちたからこそ大きな変容が起きたことなど、
なかなか面白い内容だと我ながら思います。
あなたにとってなにかの参考になれば幸いです。
私がうつ状態に落ちていった原因は?
昔、なって休職したときなんかは、失恋とかの明らかに大きなきっかけがあったんですが、
今回はこれといって決定的な出来事があったわけではなく、
いろんなことの積み重ねだったかなと。
考えられるのは、調子良く伸びてきて結果も出始めていた
このオウンメディア(記事サイト)が Google のアップデートに
引っかかってアクセス数が激減してしまったこと、
結婚したことによるプレッシャー、
季節的に寒くなってきて日照時間も少なくなってきたこと、
+その他諸々といったところでしょうか。
特にアクセス数激減はかなりきましたね。
コツコツとせっかく積み上げたのに…という落胆とか、
これからもやる意味あるのか?と言う絶望感とかもろもろでかなり落ち込みました。
アップデートがあった直後にガタっと落ちたというより、
そこからじわじわと精神力を削られていった感じでしょうか。
心の仕組み的にはなにが起こっていたのかと言えば、
『理想の自分』と『現状の自分』のギャップ、焦りや力みによる心の分断。
図にするとこんな感じ。
もともとは『理想の自分(の状態)』にそこそこ順調に近づいていたんです。これが(1)
ところが、アクセス数が激減して雲行きが怪しくなってきたのが(2)
理想に向かうラインからすこし落ちてきてますよね。
で、毎日毎日自分を責め、傷つけ続けた結果、本来はこうあるべき自分(3-A)と、
現実の(うまくいっていない)自分(3-B)に心のなかで分断してしまったんですね。
マジメ系のうつのクライアントさんにはこの図を使って説明することもよくあるのですが、
まさか自分のことを説明することになるとは。
幸か不幸か一番やばい状態の期間にクライアントさんからの
カウンセリングの予約が入っていなかったのは助かりました。
さすがにカウンセリングを提供する側でいられるような状態ではなかったので、
新規の予約もお断りしておりました。
(といってもアクセス数も下がっていたので断る数もしれていましたが。)
自分にどんなことが起こっていたか
うつ状態になっていた時にどんなことが自分の中で起こっていたかと言うと、
とにかく自分への厳しさがMAXでしたね。
完璧主義もここまで徹底するかというくらい 。
うまくいっていそうな同業者のホームページを見ては自分の能力の低さを責め、
Facebook で知り合いが景気のいい投稿をしているのを見ては自分のショボさをけなし、
思うように動けず作業が進まない自分を許すこともできず…
とにかく、自分の心への自傷行為が止まらない状態でした。
「仕事を進めなきゃ。」という思いは強いのに、頭も体も動かず作業は進まない。
そうするとまたそれについて自分を責める。
振り返ってみると地獄のようなループですね。
これでメンタルの調子を落とさないわけがないという感じです。
しかも、感情的にはそこまで調子が悪い日ではなくても
頭が全く回らないんですね。
会話をしていてもすぐに返せないんです。
一瞬何を問われたのかが分からなくて、
しばらく質問を反すうして考えてからじゃないと答えることができない。
あ、一番分かりやすかったのが、スマホのゲームでした。
普段から息抜きの時などにスマホで音ゲー
(音楽に合わせてタップするゲーム)をよくやってるんですが、
元気な時だと余裕で達成できるレベルが全然できないんです。
これも会話と同じように、 認識が遅れたり指の動きがついてこなかったりしました。
「あー、これが神経系のフリーズかあ。」と頭のどっかで考えつつ、
ゲームがうまくいかないことですら自分を攻撃するんですよね。
バカみたいなんですがその時の自分からすると本気なんです。
音ゲーとかシューティングとかの反射神経が要求されるようなゲームは
心とか脳神経系の状態を計るバロメーターには割といいのかもしれません。(半分冗談ですよ。)
と、そんなこんなでこれは何とかしないとまずいなぁという思いがだんだんと高まってきました。