
心が辛い、しんどい、苦しいというのが長引くというのは本当に辛いものです。
もしかすると、もう良くならないんじゃないかと諦めかけているくらいなのかもしれませんね。
私のところにカウンセリングを受けに来ていただく方も、
中には病院をいくつも変えたり、カウンセリングやセラピーも
色んな所で受けたという方もいらっしゃいます。
仕事を休んでいたり、長い間仕事につけなかったりすると、
ものすごく焦ってしまい、自分は怠けているだけなんじゃないかとか、
もしかすると、周りの人がに「〇〇したら」とかって、
言われてイライラしてしまうこともあったりするかもしれません。
そしてついには、自分はダメな人間だからもうなんともできないんじゃないかと、
半分諦めの気持ちが入ってきたり…
こうなってしまうと完全に悪循環です。
それを薄々ご自身でも分かっていたりすると余計に苦しいと思います。
実は心の不調で苦しんでいる方がはまりやすいワナというものがあります。
まずは、それを知ることから始めていきましょう。
治りたいという気持ちが少しでもあれば全然だいじょうぶ
『はまりやすいワナ』のお話をする前に、すごく大事なことをお話ししたいと思います。
と言ってもそんなに高度なことではありません。
ただしシンプルであたりまえなことで軽く見られがちなことです。
それは「心の苦しみから抜け出ししたい。」「心の辛さから立ち直りたい。」というその気持ちです。
心の悩み・不調がなかなか治らなくて、“焦ってしまう”ということは、
裏を返せば「何とかして治したい。」と言う気持ちの表れですよね。
もう、“諦めている”という方もいらっしゃるかもしれませんが、
でも、本当に諦めていたら今きっとこの記事は読んでいないと思います。
気持ちっていうのは100か0かじゃありませんので、
8:2なのか3:7なのか、5:5なのか、心の中で葛藤があって当たり前ですよ。
でも、その治りたいとか良くしたいという気持ちが、ほんの数パーセントだったとしても、
0じゃなければ全然だいじょうぶです。
私が心のことを考える時にベースにしている統一場心理学による心の原理原則から考えれば、
世間の常識で言われる、心の不調は一生治らないとか、
一旦良くなっても脆弱性が残るなどということはなく、
むしろしっかりと治せば、より盤石な心になり、
不調や悩みの原因になっていた心のクセなどは強みになることすらあります。
だけど、どんなに優れたカウンセラーが、
どれだけ優れた理論に基づいた心理療法でカウンセリングをするとしても、
本人に治りたいという気持ちが1mmもなかったり、
100%丸投げで自分では何もしないから全て丸投げで直してほしいという状態では、
申し訳ないけれど希望がないと言わざるえません。
だから、まずは自分の中にある治りたいという気持ちを大事にしてあげてほしいのです。
自分の心の中の小さな声かもしれないけれど
「治したい、治りたい」と思っている小さな自分に
「素晴らしいね。」
「すごいね。」
「かっこいいね。」
なんでもいいからそんな風に、ねぎらったりほめたりする言葉をかけてあげてほしいのです。
そうやって小さな希望を大きくて強い意志に育てていってあげましょう。