
失恋をきっかけに落ち込み続けていたり、ひどいときには
かなりきつい無気力状態になってしまうというのは、
意外によくあることです。
そんなときに、
「失恋程度でこんなに自分がダメになってしまうなんて…」と
失恋からなかなか立ち直れないことを“恥ずかしい”と考えてしまって、
自分を必要以上にきびしく追い込んでしまっていませんか?
また、そこまではきびしくはしてなかったとしても、ショックが頭から離れず、
ずっともやもやして調子が取り戻せない状態だったりしませんか?
そのなんともしようがないつらさは本当によく分かります。
なぜなら、私がかつて無気力状態で苦しんだときに、
その大きなきっかけのひとつが失恋だったからです。
あの絶望感は筆舌に尽くしがたいものがありましたね。
『失恋』というものが心に与えるダメージって、
ほとんどの方が自分で思っている以上に強烈です。
もしも、気分が上がらない、気力がわかない、自己否定などの
うつっぽい症状が続いている実感が少しでもあったら甘く見てはいけません。
今回の記事ではこの『失恋』によるダメージがなぜこんなに大きいのか、
どんなふうに向き合っていくのかなどについて、お話をしてきます。
失恋はだれにでも辛すぎることだけれど…
そもそも失恋というものは、ほとんどの人にとって
とってもつらいものです。
相手を本気で好きであればあったほど、その傷つきは大きいはず。
しかし、なんとか乗り越えていける人と、いつまで経っても
引きずり続けてしまう人がいることもまた事実です。
どうしてそんな差があらわれてしまうのでしょう?
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失恋によるダメージを、その失恋そのもの以上に大きく受ける人は、
失恋のショックが自分の心の奥底の土台の部分に持っている、
『思い込み』にリンクしている可能性大です。
失恋によってひとつの大事な関係を失うことがつらいのは、
だれにとっても一緒です。
問題はここからで、
「自分はだれからも愛される人間じゃないんだ…」
「自分は一人の人に好きでいてもらえない程度の人間なんだ…」
そんなことが頭の中をぐるぐる巡っているなら要注意です。
事実としては一人の相手との関係性が終わっただけなのに、
それがやたらと拡大されて「だれからも」なんて結論に、
たどり着いてしまっている。
あるいは、一つの人間関係がうまくいかなかっただけなのに、
自分の人間性や能力を一緒くたにして否定している。
(ちょっと専門的な用語でいうと“一般化”というやつですね。)
思い当たるふしはありませんか?
もしもこんな拡大解釈をして、自分に追い討ちをかけているようなら、
心の奥底にがっしりと根を張る『思い込み』について、
知っておくだけでもかなり違いますよ。