
「あの人は同期なのにあんなに仕事できる。なのに自分はぜんぜんできない…」
「SNS見てるとみんな楽しそうだな…自分は大した趣味もなくて
友達も少ないからひどい人生送ってるな…」
そんなふうについつい他人との比較をして落ち込んでしまうことってありますよね。
多かれ少なかれほとんどの人がきっとあると思います。
「比較することに意味なんかない」
「自分のことに目を向ければいい」
そんな言われなくても当然のことは頭では分かっているものの、
気がつくとやっぱり自動的にだれかとの比較が始まって落ち込んでたりする。
やめようと思ってやめられないから困ってしまうんですよね。
「今持っているものに目を向けよう」
「そのギャップがあるから成長意欲になるんだ」
なんていうアドバイスも、聞いた直後にはなるほどと思ってホッとするものの
そうカンタンに長年のクセは修正ができないと、だんだんあきらめモードになってきたり…
今回はこの『比較グセ』について
心の中で何が起こってるのか明らかにしつつ、
1,分析・観察→2,心の中の声に言い返す→3,理解するという
3つのステップを解説していきます。
分かっていても比較してしまう
実は私自身も『比較グセ』が激しくていつも落ち込んでいる人間でした。
若い頃は音楽の勉強をしていましたが、若くして才能にあふれる人が
まわりにはいくらでもいるわけです。
会社に就職したらしたで、年の近い同僚や後輩ができて、
自分にはできないことを成し遂げている姿をしたり、
評価されているのを知るたびに自己嫌悪で気が狂いそうでした…
自己啓発本やWebサイトなどには
「比べるべきは他人ではない過去の自分である。」とか
書いてあるわけなんですが、そう考えようとしてもやっぱり
「○○さんはあれだけできるのに自分は本当にダメだ」って、
どうしても考えずにはいられなくなってしまうんですよね。
いろんな人が語る『考え方や捉え方を変えよう』
というアドバイスそのものはそうできれば間違いなく有益だし
本来、他人と比較することそのものは悪いことだけではないはず。
現実的な問題となるのは、他人と比較してしまったときに
それに紐づいてしまっている劣等感や自分を責めること。
そして、それによって視野が狭くなってしまうことなのです。