![二人が『今』にいられること~積極的傾聴の秘密 その2[第68話]](https://cocoro-unifica.com/wp-content/uploads/2019/01/meeting-1020230_640.jpg)

意外とむずかしいんですよね。

そうなのにゃ。
では前回の積極的傾聴に大事な
6条件の1を思い出してほしいにゃ。
えーと、「一定時間継続して2人がお互いに
注意を相手に注意していることで
『今』にいる」ことでしたね。

その2人が『今』にいるってのが大事なとこにゃ。
カウンセラーはクライアントが安心して
『今』にいられるようにする必要があるにゃ。
ってことですかね?

いられるように適切なお話ができる
スキルもいるにゃ。
やっぱりカンタンなお仕事では
ないのですねえ。

ストーリーに分断があると『今』の情報が
ストーリーのどこにつながるか怖くて
『今』に出てこられないというのは覚えているかにゃ?
うっ、か、かろうじて…

そこで『今』に出られるように寄り添うのが
積極的傾聴ということにゃけど
2人が『今』を共有すると何が起こるかにゃ?
うーん。『今』を共有っていうことは
同じ時間を…

ヒントは人間の心は何次元だったか?
ですにゃ。
珍しいは余計ですよ!
えっと人間の心は5次元で
時間は4次元目…これを共有?

空間の3次元+時間の4次元を共有すると
5次元目の情感も似たものを感じるのにゃ。
なるほどー。
お互い同じ情報を感じているから
情感も似てくるんですね。

ご明察にゃ。
これを一般的には『共感』と呼ぶのにゃ。
はへえー。なるほど!
ふつうに使う言葉に
そんな深い意味があったのかあ。

“かたより”があって応用が利かない状態だと
的確な判断ができなくなるにゃ。
思い込みがやたらとあると
力が発揮できないってことですかね?

持ってきてなにかあると怖いので、
ぎりぎり安定しているストーリーに閉じこもるのにゃ。

いわゆる心の病に向かう途中にゃ。

この問題はストーリー領域の中だけで
解決しようとするならとてつもない
論理力がいるにゃ。
そんなハードル高そうな…

そこでプロセス領域の出番なのにゃ。
“過去にとらわれず今に生きる”みたいなのは
仏教の瞑想とかで昔からあることにゃ。
なんか経験的に知ってたんですねえ

たいがいなんでも受け入れられるようになれば、
外の世界からの情報を拒絶しなくてすむにゃ。

開かれた状態になって、いつも自然体で
いられるようになったりするにゃ。
目指したいところです。

全てをありのままに受け入れるプロセスから
ストーリーを眺めるので統合が進みやすい
ということもあらためて分かるにゃ。
『今』この瞬間に自分の経験とかは
関係ないから拒絶するかしないかの
判断はないってことですね。

観察力もアップするので対面してるお互いの
内在者の情報も豊かになっていくにゃ。
それはクライアントの中のカウンセラーの
情報が増えていくのとその反対もってことですか?

そうにゃ。統合度が高いカウンセラーの
内在者が相手の中で育っていけば、
それがまた統合を進めたりもするのにゃ。
うーむ、傾聴って聴くと一所懸命話を
聴くだけだと思ってたんですが
分析してみるとかなり奥深いものなんですね。

だからこそ積極的傾聴がカウンセリングの
基本とか入り口とかって言われている
わけなのにゃ~。