![質感軸と五感と私[第61話]](https://cocoro-unifica.com/wp-content/uploads/2018/08/audience-868074_640.jpg)
こここ
なんとも平成一桁感ただようタイトルですねえ。
「部屋とYシャツと私」みたいな。
「部屋とYシャツと私」みたいな。
師匠
曲は有名なわりに同タイトルの
映画があったことはあまり知られていないという…
映画があったことはあまり知られていないという…
こここ
筆者もさっきWikipediaで調べて
初めて知りましたからね。
初めて知りましたからね。
師匠
あまり裏事情をもらさないようににゃ…
こここ
ほーい。分かりますたあ。
で、それぞれの軸をくわしく考えるシリーズは
残り質感軸だけですね。
で、それぞれの軸をくわしく考えるシリーズは
残り質感軸だけですね。
師匠
うん、そういうことになるにゃ。
質感軸、つまり時間の軸は他の軸と比べて
一番不自由な軸と言えるのにゃ。
質感軸、つまり時間の軸は他の軸と比べて
一番不自由な軸と言えるのにゃ。
こここ
情感軸はものごとにどんな意味づけを
するかだからなんとでもなるし
どんなふうにも変わってしまうんでしたね。
するかだからなんとでもなるし
どんなふうにも変わってしまうんでしたね。
師匠
そう、一番自由度が高いにゃ。
空間軸も身体を動かしたりできるし、乗り物とかでも
移動することができるので、ある程度自由にゃ。
空間軸も身体を動かしたりできるし、乗り物とかでも
移動することができるので、ある程度自由にゃ。
こここ
で、質感軸が一番不自由と。
たしかにタイムスリップは
今のところできませんもんねー。
たしかにタイムスリップは
今のところできませんもんねー。
師匠
人間は「今」に閉じ込められている
と言えるにゃ。
「今」の連続が時間の流れなのにゃ。
と言えるにゃ。
「今」の連続が時間の流れなのにゃ。
こここ
じゃあ、なんとも動けないんでしょうか?
師匠
いや、100%ということはないのにゃ。
まず、五感によって質感を感じることが
できるにゃ。
まず、五感によって質感を感じることが
できるにゃ。
こここ
ほうほう。
私は五感どころかセブンセンシズに目覚めているので
小宇宙を燃やすことができますけどね。
私は五感どころかセブンセンシズに目覚めているので
小宇宙を燃やすことができますけどね。
師匠
下手にそのへんのネタを出すと
年齢を疑われるので注意するにゃ。
年齢を疑われるので注意するにゃ。
こここ
はうっ!
こ、これは腐女子という言葉がないころから
腐女子だった姉の影響で…
こ、これは腐女子という言葉がないころから
腐女子だった姉の影響で…
師匠
それ以上つっこむのはやめとくにゃ。
五感の話に戻ると質感によって
それぞれ特徴があったりするにゃ。
五感の話に戻ると質感によって
それぞれ特徴があったりするにゃ。
こここ
へえー。視覚には視覚の。
聴覚には聴覚のって感じですか?
聴覚には聴覚のって感じですか?
師匠
そうにゃ。まず視覚からいくと
私・自分(主体)と対象物・見てるもの(客体)に
分けやすいという特徴があるにゃ。
私・自分(主体)と対象物・見てるもの(客体)に
分けやすいという特徴があるにゃ。
こここ
うーむ。本来は主客合一なのが
分けて考えられるというか
分かれて感じられてしまうというか…
分けて考えられるというか
分かれて感じられてしまうというか…
師匠
いいとらえ方にゃ。
ちなみに欧米人は「見て観察する」文化なので
特にその傾向が強いにゃ。
ちなみに欧米人は「見て観察する」文化なので
特にその傾向が強いにゃ。
こここ
そうなのかー
逆に日本人は?
逆に日本人は?
師匠
日本人はみんな日本民族なので
だいたい他人の考えることが予想できるにゃ。
欧米はいろんな民族が集まっているから…
だいたい他人の考えることが予想できるにゃ。
欧米はいろんな民族が集まっているから…
こここ
あー、ちゃんと観察しないと
相手が何考えてるか分からないと。
相手が何考えてるか分からないと。
師匠
そういうことにゃ。
逆に聴覚は「普段の自分」と一体に
なりやすい情報といえるにゃ。
逆に聴覚は「普段の自分」と一体に
なりやすい情報といえるにゃ。
こここ
んー、ちょっとイメージしづらいです。
師匠
こここは音楽を聴くことはあるかにゃ?
こここ
はいー、もちろんです。
最近はデスメタルがないと
生きていけません。
最近はデスメタルがないと
生きていけません。
師匠
デスメタルでもフレンチポップでもいいけど
人間が聴いているのは「音」にゃ。
それを「音楽」にするのは人間の「意識」にゃ。
人間が聴いているのは「音」にゃ。
それを「音楽」にするのは人間の「意識」にゃ。
こここ
ほう!それはたしかに!
意識の中でなんかの意味づけがありますよね。
意識の中でなんかの意味づけがありますよね。
師匠
そうにゃ。欧米人は音も観察対象にしやすいので
虫の音を雑音として聴くことが
多いらしいにゃ。
虫の音を雑音として聴くことが
多いらしいにゃ。
こここ
ふん!風流を解さぬ奴らめ!
師匠
その怒りはよく分からんけど
日本人は鳥の声や虫の音に情感の要素を
多く加えて音楽と近い感覚で聴いているにゃ。
日本人は鳥の声や虫の音に情感の要素を
多く加えて音楽と近い感覚で聴いているにゃ。
こここ
そうすると触覚はどうなんでしょう?
師匠
触感はちょっと変わってるにゃ。
手で何かに触ったとすると
「自分が触っている」って気持ちが強くないかにゃ?
手で何かに触ったとすると
「自分が触っている」って気持ちが強くないかにゃ?
こここ
たしかに勝手に目に映るとか
耳に入ってくるとかとは違いますね。
耳に入ってくるとかとは違いますね。
師匠
触覚は体験を生むというにゃ。
他にも気温が変わったとき
自分が暑い・寒いって思うにゃ。
他にも気温が変わったとき
自分が暑い・寒いって思うにゃ。
こここ
うーん。なんででしょう?
師匠
それはざっくりいうと、一つには自分から
感じにいけるっていうことかにゃ。
感じにいけるっていうことかにゃ。
こここ
なんかのモノに触れにいけるって
ことですか?
ことですか?
師匠
まあそんな感じにゃ。
視覚や聴覚は基本的に情報が
入ってくるがままにゃ。
視覚や聴覚は基本的に情報が
入ってくるがままにゃ。
こここ
んー。そう言われれば師匠のモフモフを
なでにいったり頬ずりしにいったりは
自分からできるけども…
なでにいったり頬ずりしにいったりは
自分からできるけども…
師匠
う。目つきが怖いにゃ。
こここ
師匠の毛並みは見ても顔は見ないとか
声は聴いても周りの雑音を
100%シャットアウトとかはできないですね。
声は聴いても周りの雑音を
100%シャットアウトとかはできないですね。
師匠
そうそう、その“自分から”っていう感覚が
“自分が感じている”という体験のもとにゃ。
味覚や嗅覚に関しても視覚・嗅覚とほぼ同じにゃ。
“自分が感じている”という体験のもとにゃ。
味覚や嗅覚に関しても視覚・嗅覚とほぼ同じにゃ。
こここ
ほー、そういうことかー
師匠
もう一つ理由をあげるなら
人間は自分の身体を「自分」と思い込んで
いるからにゃ。
人間は自分の身体を「自分」と思い込んで
いるからにゃ。
こここ
それなら、「自分」と直接触れたものは
「自分」の体験ってなりますよね。
「自分」の体験ってなりますよね。
師匠
そう考えるなら味覚も「自分」の舌が
食べ物に触っているから体験と言えるにゃ。
食べ物に触っているから体験と言えるにゃ。
こここ
おいしいスイーツを味わうという
体験以上のものがこの世にあるだろうか
いやない。
体験以上のものがこの世にあるだろうか
いやない。
師匠
意識が主客合一で認識しているので
触覚はそれにもっとも直接的に関わる
と言えるにゃ。
触覚はそれにもっとも直接的に関わる
と言えるにゃ。
こここ
家で音楽を聴くのは体験とは言わないのに
ライブやコンサートに行くのは体験って言うのは
こういうことか!
ライブやコンサートに行くのは体験って言うのは
こういうことか!
師匠
そうでしょうにゃ。
ライブに行くと空気の振動だったり観客の熱気
といった触覚の情報が増えるのにゃ。
ライブに行くと空気の振動だったり観客の熱気
といった触覚の情報が増えるのにゃ。
こここ
ああ!そろそろ思う存分ヘドバンして
モッシュピットでもみくちゃに
なりたいぜ!
モッシュピットでもみくちゃに
なりたいぜ!
師匠
そんな趣味あったっけ…?